ぼくの、夢。

 北フランスはノール県、カンブレ市に住むアルチュールくん、9歳。絵を描くのが大好きです。展覧会をやって、絵を売ったお金でホームレスの人々の支援もしています。5歳の頃から家の庭や町の文化センター、教会などで絵を売ってきました。

 12月はドゥエという、家から30キロ弱の町のギャラリーで、抽象画をメインに、船や建物のある風景画などを展示しました。どれも鮮やかな色づかい。こんな絵が部屋にあったら雰囲気が明るくなりそうです。一点が3〜50ユーロで300ユーロたまりました。絵を売ったお金で、週に一回、お母さんのペギーさんとパン屋さんでサンドイッチを買い、冬は手袋や帽子、暖かい靴下、鼻紙、カイロなども買って、路上で生活する人たちに渡しに行きます。

 家族でバカンスに出かけた時、路上で生活をする人を見てショックを受けたのが、ことの始まりでした。「どうしてフランスの大統領は何もしないの?」と、お母さんに何度も質問したそうです。多くの人が疑問に思いながら、いつの間にかうやむやにする疑問を、自分なりに考え、そして、ある朝「絵を描いて売ったお金で家を買いたい。路上で寝る人たちがそこで眠れるようにしたい」と、言い出したのだそうです。それから4年間、家を買う夢にむかって、絵を描き続けています。(六)


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