バカンスだ、「パリ・シネマ」の季節だ。

●第9回パリ・シネマ映画祭

 夏のバカンスの訪れとともに幕開けるのが、ドラノエ市長お墨付きのパリ・シネマ映画祭。本映画祭は毎年ひとつの国を主役に据えているが、2011年はメキシコ。フロランス・カセ事件に端を発したサルコジ大統領の失言騒動で、「フランスにおけるメキシコ年」はお流れとなったはずだが、パリ・シネマはあくまで独自の道を貫く構え。人気俳優ガエル・ガルシア・ベルナルをゲストに、新旧織り交ぜた60本のメキシコ映画を一挙上映。「メキシコのジャン=ピエール・レオー」と異名をとる俳優ガビノ・ロドリゲスの特集上映も気になるところ。
 映画祭の顔であるコンペ部門には、162倍の超難関をくぐり抜けた8本の作品が登場する。カンヌで激賞されたヴァレリー・ドンゼリの『La Guerre est déclarée』やレイラ・キラニの『Sur la planche』はもちろん、日本勢を代表する深田晃司の『歓待』にも注目したい。他にも伝説のポルノ女優・谷ナオミを迎えた「ロマンポルノの夜」、世界初の「イエジー・スコリモフスキー全作上映」、「ピクサー・アニメの25年」などなど、観客の多様な趣味を丸ごと引き受ける企画上映やイベントの数々が目白押し。
 オマージュ上映には、現在再評価の気運が最高潮に達している名優マイケル・ロンズデールを筆頭に、イザベラ・ロッセリーニ、ミッシェル・オスロ、ドン・シーゲルなどの名が。
 最終日の「無料シネカラオケ&ダンスパーティ」はすでに目玉イベントに昇格。朝3時まで19区の文化センター〈104 (サンキャトル)〉で大いに盛り上がろう。(瑞)
7月2日〜13日までパリ各所で開催。
映画5€、3D映画8、お得なパスは30
チケット購入や問い合わせは
Espace Paris Cinéma/MK2 Bibliothèque  
09.8877.7575  www.pariscinema.org
104 : 104 rue d’Aubervilliers 19e  
M°Riquet