幼稚園のミニ文化祭ケルメス。

 先週幼稚園でケルメスがあった。辞書でケルメスをひくと「聖者の村祭り、慈善バザー」とあるが、実際はミニ文化祭のようなものだった。

 幼稚園側から「ミラは蝶になり踊る」と聞いていたので、私は羽根つき衣装と触覚付きヘアバンドを慌てて用意した。だが当日、衣装は幼稚園側が用意してい
たことが判明。それでも私を哀れに思った先生は「ステキだからこのままで」と言ってくれた。本番中、触覚はずり落ち、羽は周りの邪魔になったが、踊りを放
棄しヤンキー座りを決め込むならず者が続出する中、最後まで踊りきったミラは偉かった。そして踊りが終わったころ、遠方に住むジルが到着。私が間違った時
間を伝えていたようだ。許せジル。 その後は親たちがゲームスタンドを担当。お化粧ごっこ、ボーリング、魚釣りなどなど。飲食スタンドも充実。各家庭から
持ち込まれたケーキが飛ぶように売れる。私のケーキを買う猛者はいない。

 飲み食いしているとミラの親友クララのパパがやって来て、「幼稚園側がいくら売り上げを上げたか知ってる?」とウインク。まあ売り上げは子供たちの日々
の活動に還元されるから文句はない。しかし、予算はほぼゼロなのに、親を上手く乗せ、子供は大いに楽しみ、最後に莫大な収入を得る公立幼稚園のたくましさ
には脱帽。これがフランス特有「システムD(= Debrouille切り抜け上手)」の精神だろうか。(瑞)