添い寝で日仏の文化ギャップ。

 添い寝をするか否か、それが問題だ。日本では幼児が親と寝ることは自然な光景に見える。狭い住宅事情を差し引いても、親子が川の字となって寝るの が好きという積極派も多いと思う。

 一方、大人と子供の世界をきちんと線引きするフランスでは、幼い子でも一人でベッドに寝るのが基本。だがミラが0歳の時は、「布団に埋まって窒息するか
も」「お腹が出て風邪をひくかも」と私が過剰に心配し、一人で寝させられなかった。また夜中の授乳時に柵付きベッドから出すのも面倒だったし、なんといっ
ても私が単純に添い寝が好きだった。そしてそのまま、「もう少したてば、どうせ自分で勝手に寝てくれるだろう」と、優雅に構えていたものだ。

 ところが予想に反し、ミラは1歳半、2歳、2歳半と大きくなるにつれ甘えん坊度がアップしていき、一人寝はますます無理になってきた。私の優柔不断な態
度が、このような状況を招いたのだろう。ジルはミラに寝場所を奪われ、「僕たちはもうカップルじゃない」とすっかりご立腹。このままでは家庭崩壊も目前。
周りに相談しても、ジルに同情的な意見が目立つ。しょうがないので現在は、ジルに理解を求めながら、ミラには「3歳になったら一人で寝ようね」と、毎晩語
りかけ作戦を実行している。これが最良の方法とは思わないが、迷いながら日仏の文化ギャップを埋めていくだけだ。(瑞)