日本語を好きになってほしい。

 海外で子育てをする親にとって、言葉は大きな関心事の一つだ。先輩パパ・ママの中には、子供にあえて日本語を教えないという潔い人や、反対
に日仏英のトリリンガルにしようと目論む志の高い人もいる。私の場合は、子供に母国語で話しかけることが気持ちの上で自然だったため、誕生以来そうしてき
た。ジルは当然フランス語で話しかけるので、娘の日仏語の理解度は互角になっていた。

 だが託児所生活が始まり、日中は言語環境が仏語主体になったため、ミラの頭がフランス語優勢に傾いてきた。だからなるべく日本語に親しんでもらえるよ
う、童謡のCDや子供番組のDVDで歌って踊り、絵本の読み聞かせをするのが日課となった。子供の「もっと」の声に応え、出産で蓄えた脂肪に無理をきかせ
踊り続けていると、子育ても立派なサービス業だと思い知る。
 童謡の歌詞を知るのに便利なサイト(www.
interq.or.jp/japan/k3j/)もあり利用した。絵本はエスパス・ジャポンや日本人会の図書室で借りたり、日本人向け本屋や
amazon、bk1などサイトを通して入手した。本選びには絵本ナビ(www.ehonnavi.net/home01.asp)というサイトが役立っ
た。久々に足を踏み入れた絵本の世界は、私自身もその豊かさに心が踊るものだった。このまま楽しみながら、少しずつ娘が日本語好きになってくれればと願
う。(瑞)