子供が生まれたし、治安が良いところへ。

 私たちの住まいはメトロ13号線ブロシャン駅近く。商店が多く便利だが、夜は目つきの悪い人たちが路上で群がっていることもある。子供もいることだし、そろそろ治安が良いところへ移りたい。

 そこでジルは友人、知人にアパートの情報を募り始めた。一方私は不動産屋をまわり始めたが、子供連れでは数がこなせない。そこで電話帳を握りしめ、片っ
端から不動産屋に電話するという手段に変更した。30件位電話しただろうか、ようやくとある不動産屋が、条件に見合う物件があると教えてくれた。

 翌日、すぐに物件を見に行った。場所はパリに隣接するブローニュ。足を踏み入れたこともない地区だが、私は環境の良さで一目惚れした。「スノッブな地域
は冷たくて嫌い」と言っていたジルも、実際に物件を目にし、日当たりの良さに惚れ込んだ。2週間後には不動産屋から正式に了承の返事も来た。ジルと歓喜で
飛び上がったが、問題が一つ。10日後に引っ越しをするため、今住んでいるアパートに入居できる別の人を緊急に探さないと無駄にお金が飛んでいくことにな
るのだ。だが、日本人街にアノンスを掲示したことで、幸いすぐに日本人の女の子の入居が決まったのだった。
 行き当たりばったりのアパート探しだったが、これにてやっと決着。新居はちょっと広くなるので、ミラものびのび歩く練習ができるだろう。(瑞)