手ごわいリハビリ。

 娘がいる生活にも慣れると、徐々に自分の体の変化にも目がいくように。まず悲しかったのが抜け毛に白髪。それから子供を抱っこするので肩と
腰がガチガチに。おまけに痔までひょっこり現れた。長年痔持ちの父を笑っていた天罰が下ったのだろう。それぞれの症状は大したことがなくても、一挙に出て
来ると落ち込んでしまう。そういえば出産1カ月後の母体検診で、会陰と腹部リハビリの処方箋をもらっていた。フランスではこの出産後のリハビリを、キネと
呼ばれる筋肉運動療法士kinesitherapeuteが受け持ち、10回まで社会保障がカバーしてくれる。出産後半年になるが、体にも良さそうなので
自宅近くの女性運動療法士のリハビリに通うことに。

 最初私は呑気にマッサージにでも行く感覚でいたが、これが大間違い。出産で肥えた私の肉体にムチを打つごとく、さまざまな運動をさせる。学生時代に慣れ
親しんでいた腹筋運動でさえ辛くて油汗がにじむ。仰向けの姿勢で足をあげ、空中に円を描くだけで足がつりそうになる。ミラはトランザットに座らせていた
が、母親が次々と怪しげな格好をするのを、目を丸くして驚いていた。なかなか手ごわいリハビリであったが、効果はあったと思う。
 だが何度か通ううち、療法士がリハビリ中に長電話したり、ミラが泣いた時に私があやしたら怒ったりしたので、なんとなく行きたくなくなり、足が遠のいてしまった。(瑞)