困った時のPMI頼み。

 赤ちゃんは日々進化する。髪の毛はふわふわ、まつげや爪はたちまちま伸びていく。顔つきもサル科からヒト科へようやくヴァージョンアップし
てきた。
ふとクファンの中にいる娘をのぞき込むと、私を見てふにゃっと笑った。俗にいう「生理的微笑」なのかもしれないが、私にはミラの初めての人間的な笑いに思
えた。うれしい反面、本当に人を一人産んだのだという空恐ろしい実感も加わり、思わず鳥肌が立った。

 生後一カ月が過ぎ、近所にPMI(母子保護相談室)という、無料で子供の定期検診などを行う公共施設があることを知った。ここでミラの身長と体重を測っ
てみたら、母乳はしっかり足りていることがわかりほっとした。ミラはジルに似てなかなか背が高い。スタッフが親切そうだったので、「授乳の間隔が短くて
困っている」と悩みを打ち明けてみると、助産婦が母子宅まで出張し授乳指導をする無料サービスがあるから申し込めと言う。早速申し込むと、数日後には助産
婦さんがやって来て、具体的な授乳のコツや母乳育ての心構えなどを伝授してくれた。出産間もない赤ちゃんとの外出は容易でないし、授乳指導は普段授乳を
行っている場所でされるのが理想だろうから、これは大変利に適ったシステムだ。おかげで翌週からは、授乳間隔を平均3時間ほどとることに無事成功した。
 困った時のPMI頼みである。(瑞)