マタニティスイミング!

 妊娠中、最後のイベントが出産準備講座とマタニティスイミングだった。どちらもベビーブームのあおりを受けてか、臨月に入るころようやく参
加できた。講座は、助産婦が、「分娩のプロセス」、「呼吸法」などを数回にわたり授業する。「分娩室見学」もある。ジルも会社を早退し、積極的に参加して
くれた。人数は毎回10人ほど。参加者の中で数少ない男性のジルは、他のどの妊婦よりもテンションが高く、助産婦を質問攻めにしていた。助産婦は、近年フ
ランスの出産が医療に傾き過ぎていることを指摘。例えば90%以上の妊婦が出産時に麻酔を使うが、これは欧州で最も高い比率だという。医者や薬の力に頼り
過ぎず、自分で産むという気持ちこそが大切なのだと知った。

 一方、スイミングの方は、水の中で簡単なエクササイズをするというもの。小さいプールに4、5人もの臨月妊婦が集まると、トドの集会のようで迫力があっ
た。講座で得た知識もさることながら、他の妊婦の存在そのものが出産への不安を取り除く効果があった。講座、スイミングとも満足できる内容だったが、結局
両方とも最後は移動が辛くなり、通うのを断念してしまった。やっぱり臨月からのスタートというのは遅すぎると思う。とはいえ、フランスは両方とも社会保険
で払い戻しがきくから、この際目をつぶっておこうか。(瑞)