マダム・キミのシルバーラウンジ:12月1日号 2016-12-09 シルバーラウンジ 0連載コラム 半田薫次郎さんは85歳。大阪で中学2年の時、終戦を迎えた。日本では広島大学の仏文科卒。36歳の時、68年パリ5月革命の頃、ソルボンヌ大学で現代フランス文学を専攻した。父親は食品店を営み、今は妹さんが引き継いでいる。万年学生を自認する半田さんは、パリで通訳をしたり、80年代にはア [...]
Laurent Favre - Mot|ありきたりじゃない至福の菓子にため息。 2016-12-08 スイーツ 0 年末が近づくと、なにかと友人宅を訪問する機会が増えるもの。で、アタマを悩ませることになるのが、その際の手みやげのアイデア。パリにケーキ店は数多くあれど、決してしつこくなく個性的で控えめな甘さにシビレルお菓子なら断然ココです! ヒゲとタトゥーというハードな外見とはうらはら、バニラの [...]
Aller au charbon(辛い仕事)19 2016-12-08 おキミのフランス語表現 0 以前は、暖房はもっぱら薪を暖炉で燃やしていた。20世紀初頭から仏中央部オーヴェルニュ産の炭と薪が出回り、カフェの片隅に置かれて売られるようになった。オーヴェルニュ人の ことを〈bougnat〉とか〈charbougna〉と呼ぶようになり、炭鉱夫と同様に炭屋は顔面、手足とも真っ黒に [...]
Le Food Market|パリ唯一のストリートフード・マルシェにノエルがやってくる! 2016-12-07 その他の料理 0パリ11区夜のパリ Le Food Market 月2回、木曜日の夜にベルヴィル通りに出現する Le Food Market(フード・マーケット)は、パリ初にして唯一の“ストリートフード”を集めたマルシェ。 野菜や果物が並ぶ朝のマルシェよろしく、フランスをはじめヴェトナム、メキシコなどのフードスタ [...]
Jupiter-Okwess “Troposphère 13” 2016-12-07 音楽 0 今年はコンゴ・ルンバ(リンガラ音楽)の立役者、パパ・ウエンバが亡くなったけれど、首都キンシャサのポップミュージックは衰えを知らない。その熱い核は、今年50歳のカリスマミュージシャン、ジュピター・ボンコジとオクウェス・インターナショナルだ。失業に苦しむキンシャサっ子の気持ちを歌った [...]
メリエスから3Dまで、機械としての映画。 2016-12-06 こどもとおでかけ 0こども向け De Méliès à la 3D : La Machine Cinéma 映画は 「芸術」、だけではない。「メリエスから3Dまで」展は、映画が「科学技術」の申し子であることも教えてくれる。1936年創設のシネマテーク。開館以来、フィルムを中心に関連資料を収集してきたのはよく知 [...]
鑑賞者の想像を超えてくる『 L’Ornithologue 鳥類学者』 2016-12-06 舞台・映画 0 ピュアな驚きに満ちた傑作。「予備知識ゼロ」で出会ってほしいが、全くイメージが沸かない作品は鑑賞の選択肢にも入らないと思うので、やはりここで紹介したい。 渓谷を走る深緑の大河。フェルナンド(ポール・アミー)は、黒いコウノトリを観察する鳥類学者だ。鳥を双眼鏡で追ううち、急流にカヌーご [...]
9万8千人 2016-12-05 数字でみるフランス 0 教育省の発表によれば、バカロレアなどの資格を得ることなく学業を離れた若者は9万8千人。フランソワ・オランドが大統領になった2012年は13万5千人だったので、大幅に減少したことになる。 「私たちの政策が実りを結んでいる」とヴァロー・ベルカセム教育相。 [...]
Peau de chagrin(あら皮)18 2016-12-05 おキミのフランス語表現 0 何の皮かというと、ロバの引き延ばした皮。バルザックの1931年作〈La peau de chagrin あら皮 – 欲望の哲学〉のあら筋は、貧しい若い青年が骨董屋で、不思議な力を持つと言われるロバの皮を買うと、金持ちになり、美しい女性を次々に征服していくのだが、その度 [...]
オランド大統領の「勇気ある明晰な決定」。 2016-12-05 時事解説(小沢) 0 オヴニー12月1日号の時事解説「右派公認候補は、やっぱりフィヨン元首相」の最後に「オランド大統領は何やってんの? 続投しないなら引退するつもり?」と書いてしまった。同日夜8時、フランス・テレビ2にオランド大統領が厳粛な顔をして、在任中の最大目的だった失業解決が果たせなかったこと、 [...]