歴史に刻まれる、市民のメッセージ。

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1枚1枚、棚に置いて乾かされる一般市民のメッセージ。

パリ市立古文書館 (Archives de Paris) は、11月の連続テロ犠牲者に捧げられた市民のメッセージを収蔵するための作業を進めている。

テロの現場やレピュブリック広場には、事件翌日からメッセージや花束などが手向けられるようになった。事件一週間後、それらの場所は花で埋め尽くされ、さら に積もるようにたまっていった。パリ市役所と古文書館は、11月16日から、それらの場所を下見し、12月から枯れた花や燃え尽きたロウソクを取り除き、 メッセージなどを採集。古文書館に集められた数千のメッセージは、棚に一点一点載せられて乾かされる。カビが生え始めたものも多く、乾燥は 喫緊の作業だ。その後、消毒され、場所と日付ごとに整理される。

「カビは紙の最大の敵」。

パリ市の古文書館は、1860年以降の身分登録簿や古いものでは18世 紀の孤児登録簿などの行政書類を主に収蔵している。今回のように、一般市民の書いた文書を保管するのは極めて稀だ。ギヨム・ナオン古文書館長は「今回のテロは、パリの歴史の大きな出来事となった。だからそれに関連するものを保存する」と集まった報道陣に語った。

メモリアルとしての場を維持しながらの採集で、現在すでに5千点のメッセージ、写真、オブジェが集められた。しかし、弔問の人足は今も絶えず、メッセージは 増える一方で、最終的に数千から万単位の収蔵が見込まれる。古文書館の十数人がこの作業に当たり、2016年には収蔵 したものをデジタル化し、一般の人も、ネットで閲覧できるようにするのが目標だ。
後世の人は、パリ市民だけでなく、世界じゅうの人が今回の犠牲者に対する悲しみと連帯の意を表したことに、感銘を受けることだろう。(六)

乾燥に2〜3日間、その後消毒される。

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Archives de Paris

Adresse : 18 boulevard Sérurier, 75019 Paris , France
アクセス : Porte des Lilas