Tag : ユゴー

ユゴーの食風景 -12-

 誌、演劇、小説などあらゆる分野で傑作を残したユゴーは、フランスを代表する文化人。普遍的なその作品は、時代を超えて世界中の読者に愛されている。でも、ルイ・アラゴンが後年にふれているように、権威ある教授陣などからは、ユゴー […]

ユゴーの食風景-11-

 ユゴーは赤身の肉、特に羊の肉が好物だった。食事のメニューを変えることを好まず、何度でも同じものを繰り返し食べたという。 それは、ワインにしても同じこと。自作の演劇『L’intervention』(1866年 […]

ユゴーの食風景-10-

 ユゴーにはどこか贅沢や美食に対する罪の意識があったせいか、作品中で事細かに食風景が語られることは稀だ。庶民や貧民がいかに飢えているかを描くときにこそ、その筆には力がこもる。 そんな中、『レ・ミゼラブル』(1862年)に […]

ユゴーの食風景 -9-

『レ・ミゼラブル』(1862年)に登場するマリウス青年には、貧しさに耐えたユゴーの書生時代が投影されている。もっとも、ユゴーはそんな過去を恥じるどころか、むしろ誇りに思っていたふしがある。 1851年、49歳にしてベルギ […]

ユゴ―の食風景 -8-

 19世紀の文豪には大食漢が多かったが、ユゴーもその例にもれず。ユゴーの友人であり、作家・詩人・批評家のサント=ブーヴは「自然史には3つの偉大な胃袋が存在している。鴨、鮫、そしてヴィクトル・ユゴーのものだ」と言ったとか。 […]

ユゴ―の食風景 -7-

  『レ・ミゼラブル』(1862年)に最も頻繁に登場する食べ物は何をおいてもパンだけれど、それにセットのように添えられているのがチーズ。刑務所を出てお腹をすかせたジャン・ヴァルジャンが宿屋で注文するのも、心無い […]

ユゴ―の食風景 -6-

 ユゴーの食べ物に対する嗜好(しこう)は、ちょっと変わっていた。例えば、朝食には生卵ひとつをごくり、そして砂糖なしのコーヒーを流し込むように飲んでいたという。  一方で、ユゴーは食堂の内装やテーブルを彩る器やカトラリーに […]

ユゴ―の食風景 -5-

 『レ・ミゼラブル』(1862年)の冒頭で、元犯罪人であるジャン・ヴァルジャンの人生を変えてしまう人物として登場するのがミリエル司教だ。「定収入、邸宅、馬車、従僕、珍膳(ちんぜん)、あらゆる生活の楽しみ」を持つ […]

ユゴ―の食風景 -4-

 『レ・ミゼラブル』(1862年)は、『ノートルダム・ド・パリ』(1831年) と並んで、ヴィクトル・ユゴーが残した最も有名な小説だ。子供向けのダイジェスト版、ミュージカル、テレビドラマ、映画など、何らかの形で […]

ユゴ―の食風景 -3-

 1862年3月、ガーンジー島で亡命生活を送るヴィクトル・ユゴーは、島の貧しい子供たちを毎週自宅に招待し、共に食卓をかこんだ。カトリックやプロテスタント、イギリス人、フランス人、アイルランド人…宗教や国の分け […]

ユゴ―の食風景 -2-

  共和主義者だったヴィクトル・ユゴーは、ナポレオン3世のクーデターに反対したために19年の亡命生活を送ることになった。国を追われるはめになったユゴーだったけれど、その内面はそれまでになく平和で落ち着いていたと […]

ユゴ―の食風景 ①

  ヴィクトル・ユゴーが生きた19世紀のフランスは、美食の地として輝いていた。18世紀末のフランス革命後、仕事を失った王侯貴族のお抱えシェフたちが街中にレストランを開業。革命後に金と権力を得たブルジョワたちは、 […]