Tag : デュマ

デュマ、食の物語 -13-

  アレクサンドル・デュマの遺作は、死後の1872年に発行された『デュマの大料理事典』だった。世界に知られる大作家がこの作品の構想を思いついたのは1858年のこと。自身が創刊した「モンテ・クリスト」紙で料理本を […]

デュマ、食の物語 -12-

『四十五人』(1847年)は、アレクサンドル・デュマが物した宗教戦争3部作の最後を飾る歴史小説。前作ですでにお馴染みの登場人物が現れ、読者はまるで昔の友人に会ったかのような気持ちで読み進める。この作品中で、以前にも増して […]

デュマ、食の物語 -11-

 デュマが歴史家のオーギュスト・マケと執筆した『王妃マルゴ』、『モンソローの奥方』、『四十五人』は、フランス16世紀後半が舞台の三部作。モンソロー夫人をめぐるラブストーリーに復しゅう劇が絡み合い、情熱あふれるヒューマンド […]

デュマ、食の物語 -10-

 『モンテ・クリスト伯』の主人公は「世界人」。「ナポリはマカロニ、ミラノではポレンタ、バァレンシヤではオーリャ・ボドリーダ、コンスタンチノープルではピラウ、インドではカリック、シナでは燕巣といったぐあいに、次か […]

デュマ、食の物語 -9-

 『モンテ・クリスト伯』の主人公ダンテスには、いくつかの名前がある。モンテ・クリスト島の宝を手にして世界有数の富豪となったダンテス。この島の主人となった彼は自らを「船乗りシンドバッド」と名乗る。モデルはもちろん […]

デュマ、食の物語 -8-

 デュマの名作『モンテ・クリスト伯』前半のクライマックスは、手に汗にぎる脱獄劇だ。濡れ衣を着せられて20歳でシャトー・イフの牢獄に閉じ込められたダンテスは、そこで出会ったファリア司祭の助けもあり、命からがら脱獄に成功する […]

デュマ、食の物語 -7-

 『岩窟王』という名でも知られる『モンテ・クリスト伯』は、デュマの代表作のひとつ。新聞小説として1844~45年に発表され、空前の人気を得た。1815年の王政復古以降の25年間を描くこの物語の魅力は、生き生きし […]

デュマ、食の物語 6

  執筆中のデュマは、ポトフを好んで食した。19世紀フランスの流行作家が、この料理をどのように調理し、どんな気持ちで食していたかを知りたければ、デュマ自身が残した記事にあたるのが一番。1853年に創刊された新聞 […]

デュマ、食の物語 5

 『三銃士』には、銃士たちが集まってにぎやかな宴会をする場面がたくさん出てくるけれど、彼らの食生活にはかなりむらがあった。手柄をたてて報酬を得ても「宵越しの金は持たない」とばかりにすぐに使ってしまう。ひもじい思 […]

デュマ、食の物語 -4-

 アレクサンドル・デュマの名作『三銃士』には思わず笑ってしまうようなエピソードがいくつもあるが、それは食にまつわる話であることが多い。そんな時に頻繁に登場するのが、三銃士の中でも一番食いしん坊のポルトス。その中でも傑作は […]

デュマ、食の物語 3

 『三銃士』の主人公、田舎貴族のダルタニャンはフランス南西部ガスコーニュ出身。老いた馬にまたがった若者は、立身出世を夢見て上京する。そんな彼がまず会いに行ったのが、トレヴィル殿。ダルタニャンと同郷で、「一文なし […]

デュマ、食の物語 2

 アレクサンドル・デュマの父にあたるトマは、フランスの貴族と植民地の黒人女性の間に生まれた混血児だった。デュマはこの父を英雄視して、そのりりしい容姿や驚くべき身体能力について得意げに紹介している。そんな父の血を受け継いだ […]