Haskil / Fricsay「想像の息吹の光」が差し込むモーツァルト。

Praga Digital/12€ 前後。

 モーツァルトを得意としたクララ・ハスキルが、1953年にライブ録音した協奏曲第13番。新マスタリングで音の歪みが消え、低音域が締まり、各楽器の輪郭が鮮やかになり蘇った。第1楽章からハスキルの音は柔らかながら各タッチに芯がある。ある評論家が言ったように「創造の息吹の光」が差し込んでくるようだ。第3楽章の明るい導入部の後、不意に短調テーマを弾き出す瞬間の感動!RIAS交響楽団を指揮するフェレンツ・フリッチャイの、ソリストとの親密な対話も名人芸だ。(真)