■■ BLOG : 小沢君江通信 > フランス語の表現

Rouler dans la farine(手玉にとる)49

〈Je le roule dans la farine〉(彼を粉でまぶす)とは「彼を手玉にとり、自由にあやつる」こと。〈Les gens de même farine〉は、一見すると似ているが同類の仲間であることで「おな […]

Être dans les vapes(もうろう状態)48

1920年代の俗語〈vape〉は〈vapeur〉(もうろう状態)から来ており、アルコールや麻薬などにより「もうろうとした状態」を指していたが、60年代からは〈Tomber dans les vapes〉「気を失う、気絶す […]

Fier comme Artaban(すごく傲慢な)47

〈Artaban〉とは、17世紀の歴史小説作家ラ・カルプレネード(1609-63)が書いた『クレオパトラ』(13 巻)に出てくる人物アルタバンから来ている。アルタバンはこの上なく傲慢至極、尊大な男として描かれており、〈F […]

Être un ours mal léché(粗野で非社交的)46

フランス語では17世紀頃から、肉体的に〈ours〉(熊)が表現に出てくるようになった。小熊は、大きくなるまで母熊に全身をなめられながら保護される。18世紀から〈Être un ours mal léché〉(母親によくな […]

En avoir sa claque(もうたくさん)45

今日〈claque / claquer〉というと〈gifle / gifler〉(平手打ち)ととられるが、昔、ピカルディ地方などの乳牛産地で、充分に牛乳が搾れたとき、〈J’ai ma claque〉(牛乳が充 […]

Avoir le béguin pour … (…に恋している)44

12世紀ベルギーのリエージュにランベール・ルベーグ神父が創設した修道院ベギン会の修道女たちが被った薄いベールの付いた頭巾のことを「ベギン帽」と呼ぶようになった。以後ベギン帽は婦女子の流行りの帽子となり、16世紀には〈J& […]

En connaître un rayon(知りきっている)43

〈rayon〉とは養蜂の巣板のことだが、スーパーや商店の販売棚のこと。販売係長はどこに何があるかすべてを知りきっていなければならない。また入念に指先で掘ったり削ったりする彫刻家の指に喩えて、〈connaître sur […]

Mentir comme un arracheur de dents(うそばかりつく)42

中世時代、市場や祭りの広場で歯医者が、通行人に「すこしも痛くないよ」と言って客を得ていたが、麻酔もない時代に、実際に歯を抜いてもらう人の苦しみは相当のものだった。そこで16世紀に〈Arracheur de dents〉は […]

Mettre du beurre dans les épinards(格上げする)41

日本でなら〈épinard〉(ほうれん草)は、淡白にカツオぶしと醤油で食べるのが一般的だが、欧州ではほうれん草は栄養があるのだが味のないものとされてきた。そこで〈beurre〉(バター)を加えれば味が一段と引き立つ。労働 […]

En rang d’oignon(整列)40

これはタマネギの植え方などではなく、1576〜1588年、オワーズ県のオニョンognon村のアルテュス・ド・ラ・フォンテーヌ男爵は、フランソワ2世からアンリ3 世まで4人の王様の宮廷の公式セレモニーのオーガナイザーとして […]

A la queue leu leu(縦1列に並んで)39

〈leu〉はラテン語の〈lupus〉から来ており、11世紀に〈loup〉(オオカミ)となる。オオカミは移動するとき、「金魚の糞」のように1 匹の尾のうしろに次のオオカミがついて移動するので、〈A la queue leu […]

Larmes de crocodile(そら涙)38

〈Larmes de crocodile〉の語源は16世紀のギリシャ語とラテン語から来ており、古代エジプトのナイル河でワニが苦しそうな呻き声を放ち、それを哀れに思い近づいた人をガボっと呑み込んでしまったという伝説から、〈 […]