■■ BLOG : 小沢君江通信 > フランス語の表現

Dorer la pilule(甘言で丸め込む)56

17世紀の薬はあまりにも苦かったので薬剤師は〈Dorer la pilule〉「砂糖やミツでおおって」ごまかしていたものだ。〈Dorer la pilule〉「甘言で丸め込む」は、人がいやがることを手八丁口八丁の手くだを […]

Filer à l’anglaise(こっそり立ち去る)55

16世紀に債権者のことを〈les Anglais〉(英国人)といって皮肉っていた 。誰かに借金したまま返済してなかったりすると、取り立て人が来る前に「こそこそ逃げる」ことを〈Filer à l’anglais […]

Fumer comme un pompier(ヘビースモーカー)54

昔の消防士の制服はコットンとウールでできていたので、服を水で濡らせてから炎に向かって行った。すると炎の熱で水が蒸発し、湯気がもうもうと立ちのぼる。〈Fumer comme un pompier〉(消防士のようにけむる)は […]

Refiler la patate chaude(やっかいものを押し付ける)53

この表現は19世紀にアメリカから来たという英語の〈hot patato〉から来ている。焼き上がるかゆでたジャガイモのようにアツアツのサツマイモ(patate chaude)を手で持っているのはつらい。そこで誰かに押しつけ […]

Avoir la puce à l’oreille(疑う)52

13世紀から16 世紀頃まで〈Avoir la puce à l’oreille〉(耳の中にノミがいる)は、「誰かを心に思っている」の意味だったが、17世紀からは「何かに心配する」の意味となり、現代は「何かを […]

Avoir des fourmis dans les pieds(足がしびれる)51

〈fourmi / fourmillière〉はアリ / アリ塚のこと。19世紀半ばから使われ始めた〈Avoir des fourmis dans les pieds / jambes〉は、じっと座っていたりすると足や脚 […]

Manger sur le pouce(急いで食べる)50

19世紀に産業が盛んになり、労働者たちはテーブルについて食べるひまもなく、ナイフもフォークもなく立ち食いし、パンをもぎってハムなどは親指でつまんで食べていたことから、〈Manger sur le pouce〉(親指で押し […]

Rouler dans la farine(手玉にとる)49

〈Je le roule dans la farine〉(彼を粉でまぶす)とは「彼を手玉にとり、自由にあやつる」こと。〈Les gens de même farine〉は、一見すると似ているが同類の仲間であることで「おな […]

Être dans les vapes(もうろう状態)48

1920年代の俗語〈vape〉は〈vapeur〉(もうろう状態)から来ており、アルコールや麻薬などにより「もうろうとした状態」を指していたが、60年代からは〈Tomber dans les vapes〉「気を失う、気絶す […]

Fier comme Artaban(すごく傲慢な)47

〈Artaban〉とは、17世紀の歴史小説作家ラ・カルプレネード(1609-63)が書いた『クレオパトラ』(13 巻)に出てくる人物アルタバンから来ている。アルタバンはこの上なく傲慢至極、尊大な男として描かれており、〈F […]

Être un ours mal léché(粗野で非社交的)46

フランス語では17世紀頃から、肉体的に〈ours〉(熊)が表現に出てくるようになった。小熊は、大きくなるまで母熊に全身をなめられながら保護される。18世紀から〈Être un ours mal léché〉(母親によくな […]

En avoir sa claque(もうたくさん)45

今日〈claque / claquer〉というと〈gifle / gifler〉(平手打ち)ととられるが、昔、ピカルディ地方などの乳牛産地で、充分に牛乳が搾れたとき、〈J’ai ma claque〉(牛乳が充 […]