映画

『淵に立つ』(仏題 HARMONIUM) 深田晃司監督インタビュー

孤独は関係性の先にある。  町工場を営む夫婦の利雄(古館寛治)と章江(筒井真理子)、小学生の娘が暮らす平凡な一家。そこに利雄の知り合いで、刑期を終え出所したばかりのワケあり男・八坂(浅野忠信)が、彼らの生活に入り込む。闖 […]

第11回KINOTAYO現代日本映画祭

邦画の豊かさをアピールする最良の布陣  2006年以来、フランスで現代日本映画の豊かさを伝え続けるKINOTAYO映画祭。「KINOTAYO」という謎の響きは、日本語の「金の太陽」をフランス人も読めるようにした言葉だ。本 […]

『 Paterson』たゆたう時間のなかのポエジー。

朝陽の差し込むベッドで抱き合って寝ている男と女。目覚まし時計で時間を確かめ起き上がる男。その彼の朝のしきたりを追う。そこに男の声がオフで被って、いま擦ったマッチが世界最高のマッチであるという話が入る。男の名前はパターソン […]

土井敏邦監督ドキュメンタリー上映会

1985年からパレスチナを取材し、ドキュメンタリーを制作しつつ、日本や福島原発事故以来の飯館村の状況、とりわけ家族やその離散に焦点を当て、じっくり時間をかけて取材して来た、土井監督の3作品がパリで特別に上映されます。 & […]

鑑賞者の想像を超えてくる『 L’Ornithologue 鳥類学者』

ピュアな驚きに満ちた傑作。「予備知識ゼロ」で出会ってほしいが、全くイメージが沸かない作品は鑑賞の選択肢にも入らないと思うので、やはりここで紹介したい。 渓谷を走る深緑の大河。フェルナンド(ポール・アミー)は、黒いコウノト […]

日本の銀幕、発見の60年

 シネマテーク・フランセーズの映画博物館内寄贈ギャラリーで、フランスに渡った日本映画に関する展示「日本の銀幕、発見の60年」が開催中だ。同館所蔵のデッサン、ポスター、手紙、写真、宣材ら170の関連資料を展示する。『地獄門 […]

『Tour de France』

  『Tour de France / ツール・ド・フランス』といっても自転車ロードレースの映画ではありません。フランスを一周しないまでも大西洋岸から地中海岸まで港町を旅するロード・ムーヴィー、かと言って、のどかなだけの […]

闘う巨匠のブレない社会派ぶり

『 Moi, Daniel Blake 』  ダニエルは、やもめ暮らしの木工職人。心臓病でドクターストップがかかり、福祉当局に足を運んだ。「50メートル歩けますか?」「ポケットに物を入れられますか?」。杓子定規の質問に答 […]

僕の人生、ズッキーニ

『 MA VIE DE COURGETTE 』  幕開けから良い映画の予感がする。一人の少年が夕陽が差し込む屋根裏部屋の床で絵を描いているシーンだ。もうそれだけで、この少年の孤独を感じさせる名場面だ。 クロード・バラ監督 […]

海は燃えている

~イタリア最南端の小さな島~ Fuocoammare, par-delà Lampedusa  『ローマ環状線、めぐりゆく人生たち』でヴェネチア映画祭金獅子賞、本作『Fuocoammare』でベルリン映画祭金熊賞を受賞。 […]

“恐るべき子供”の無関心ではいられぬ一本

『 Juste la fin du monde 』 『Mommy / マミー』の衝撃から2年、 “ケベックの恐るべき子供”グザヴィエ・ドラン監督の最新作だ。本作はカンヌ映画祭でお披露目された際、高過ぎる期待が負荷にもなっ […]

『Voir du pays』フランス人姉妹監督による戦争映画。

コーエン、ダルデンヌ、タヴィアーニと、巷には有名な“兄弟”監督は多い。だがフランス人デルフィーヌ&ミュリエル・クランは珍しい“姉妹”の監督コンビだ。初長編の前作『17 filles』では集団妊娠を企てた女子高生を […]