映画

シンプルな物語から、内省的な人間ドラマを映像に刻印。

『 Faute d’amour 』  03年、『 父、帰る / Le Retour 』でヴェネチア国際映画祭で金獅子賞と新人監督賞を獲得し、彗星のように世界の映画シーンにデビュー。つづく 『ヴェラの祈り / […]

かたくなな心溶かす無垢な魂。『 夜明け告げるルーのうた』

『Lou et l’île aux sirènes - 夜明け告げるルーのうた』  世の中には「好き」とか「愛してる」なんて言葉を、事もなげに言える人もいるらしい。でも大事な人に愛の言葉を伝えるのは、なんて難 […]

広島を舞台にした、ペリオ監督初の長編フィクション。

  『Lumières d’été  なつのひかり』  在仏20年のアキヒロ(大木ひろと)は広島に一時帰国している。フランスのテレビ用に、原爆投下70周年に関するドキュメンタリー番組を撮影中なのだ。 […]

『ÉTÉ 93』『ポネット』に連なる新しい児童映画の秀作。

 荷物がまとめられたバルセロナのアパート。6歳の少女フリーダは、促されるまま家を出た。走り出す車を追いかける友だちを、冷めた目で眺める。行く先は森に囲まれたカタルーニャの家。養子として引き取られるのだ。  カメラは子供目 […]

映画史と結婚した女優、 ジャンヌ・モロー(89)がパリで逝去。

 ジャンヌ・モローさんも死ぬことがあるなんて……。信じたくないから妙な感慨を抱いてしまう。7月31日の朝、89歳の彼女が息を引き取った自宅は、フォーブール・サントノレ通りのアパルトマン。彼女の最初の代表作『死刑台のエレベ […]

〈ディニテ〉ある女性の魅力に、感情移入。

『Une femme fantastique』  『Une femme fantastique/素晴らしい女性』は、主人公マリナにものすごく感情移入しながら観た。マリナは30代半ば(?)、昼間はレストランでウェイトレス、 […]

『Visages Villages』年の差アーティスト、互いを知る旅。

ヌーヴェル・ヴァーグの生き伝説アニエス・ヴァルダと、現代アート界の寵児JR。88歳と33歳のふたりは2015年に出会い意気投合。フォトマトン(証明写真機)付き特製トラックに乗り込み旅に出る。「人々を撮影し巨大ポスターにし […]

映画力と音楽力が昇華する

『Song for Madagascar』  今回紹介する6月21日公開の『Songs for Madagascar』は、とても小規模な映画なので公開もとても小規模(パリで1館とか)と予測されます。なので注意してないと見 […]

『L’amant double』謎を乱反射させ、観客を錯乱に誘う

カンヌ映画祭のコンペ部門に入った4本のフランス映画のうちの一本。この20年で長編17本目となる多作の人、フランソワ・オゾン監督最新作だ。クラシカルな反戦ドラマの前作『Frantz』から一転、今回はデ・パルマやヒッチコック […]

第70回カンヌ映画祭から⑥
スウェーデン鬼才監督に最高賞!

予想を裏切ったパルム・ドール賞。  「今年のコンペティションは不調だね…」。第70回カンヌ映画祭はこんな言葉が飛び交っていた。豊作だった昨年にくらべ、最高賞のパルムドールに相応しいインパクトのある作品が、目に見えて少なか […]

第70回カンヌ映画祭から⑤
星空シネマと今年の公式バッグ。

カンヌ映画祭は基本的にプロ向けの映画祭とはいえ、誰でも楽しめるイベントも多数用意しています。そのひとつが毎年恒例の「Le Cinéma de la Plage浜辺の映画館」。映画祭期間中、砂浜の上に800席のデッキチェア […]

第70回 カンヌ映画祭から④ 超豪華写真。河瀬監督『光』大喝采。

5月24日。映画祭70周年の記念撮影。第一線で活躍する世界の映画人たち115人が集まった、超豪華な写真です。この後、マンチェスターのテロ犠牲者に捧げる黙祷も行われました。 一週間前に就任したばかり(なので映画祭開会式には […]