「料理とは何か?」と考え続ける

滑浦(なめうら)高行さん(44歳)

滑浦さんと料理との出会いは小学生の時だった。どうやっても2つ違いのお兄さんのようにスクランブルエッグがふわふわと上手にできず「何故だろう?」と自問した、あの時の自分が今でも料理を作っていると滑浦さんは言う。

大阪の調理学校では、レシピ通りに作っても美味しくならないのがフランス料理だった。再び滑浦さんの「何故?」が首をもたげ、結局卒業時にはフランス料理を選んでいた。まずは神戸、それから南仏で仕事をした後、再び愛着のある神戸へ戻り、2006年にMontéeという店を開く。坂道にあったことも理由だけれど、この言葉が持つ「上昇」という意味も気に入っていた。

2013年にベルギーとフランスを旅した時、自分が本当にしたかったことをヨーロッパで実践するシェフたちがいることを知った。加えて「日本には日本料理がある」という一人のシェフの言葉が滑浦さんの心を動かし「フランス料理ははやっぱりフランスで」と神戸の店をたたんで昨年の秋に神戸と同じ名前の店をパリに開く。

自らをあまのじゃくで負けず嫌いと評する滑浦さんは「まだ誰もしていないことがあるに違いない」と探求と模索を続けるが、驚きと創意工夫にあふれる滑浦さんの料理に舌鼓を打った私としては、滑浦さんにスイッチを入れたという、お兄さんのスクランブルエッグをぜひ味わってみたいものだと思う。(海)  

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Montée

Adresse : 9 rue Léopold Robert, 75014 Paris
TEL : 01.4325.5763
URL : www.restaurant-montee.fr/
火-土12h-14h / 19h30-21h30 昼のコースメニュー40€(4皿と2デザート) 夜のコースメニュー80€(7皿と3デザート)