パリの自家醸造ビール。

パリの醸造所 ルネサンス。

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パリ11区の醸造所BapBapのブリュノさん。©candice m’rani alaoui

自家醸造ブームが止まらない。今年、フランスの自家醸造所は千軒を超えた。2010年からは、パリと、パリを中心とするイル・ド・フランス地域圏でもオープンが相次ぎ、今や48軒。ほかにも7軒のミクロブラッスリーがオープン準備中だ。

世界で最も親しまれている飲み物のひとつ、ビール。その起源は紀元前6千年に遡るといわれる。フランスといえばワインの国だと思いがちだが、穀物が豊富なフランス、パリでは紀元前5千年頃からビールを醸造していた歴史がある。20世紀になると時代の流れでパリの醸造文化が衰えてしまうが、ここ数年来、ビール醸造に目覚めた若い人たちが、時にはインターネットで賛同者の資金を募って醸造機器などを整備しながら、大量生産の醸造所にはとてもまねができない魅力的なビールを次々と発信している。

念入りに穀物やホップなどの素材を選び、生きた酵母と根気よく付き合いながら醸造している彼らに、とっておきのビールを飲ませてもらった。その味には、それぞれの醸造家の人生観や、この町との関わり合い方が見えてくる。さぁ、オヴニーを持ってクラフトビールを飲みに行こう。(仙)

取材と文:仲野麻紀、趙淑仙、オヴニー・ビール友の会

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