地中海に逃避行、 ギリシャの家庭料理で暖を取ろう。

nonpascher
暖房の効いた部屋でアイスを食べる贅沢と同じで、寒い季節だからこそ、夏のバカンスを思わせる味わいに触れるのもたまにはいいものだ。昔ながらのギリシャ風サンドイッチでもなく、昨今流行りのスヴラキサンドイッチでもなく、ここはギリシャの家庭料理のお店。こじんまりした家族経営ならではの、丁寧で温もりのある手料理に癒される。

自家製パンにマリネして焼き上げた鶏肉または牛肉を挟んだサンドイッチ(4.9€)は、ヨーグルトソースとスパイスが爽やかなコクを出している。手軽に食べられる揚げもの類は、ホウレン草、タマネギ、フェタ、アネット、グリュイエールのspanakopita(4.5€)、トマト、ピーマン、オリーブ、フェタ、グリュイエール、タマネギのpita méditerranée(4€)、フェタ、卵、ヨーグルトのtyropita (2.8€)、ソーセージパイのloukanikopita (2.5€)の4種類。値段も良心的で、幾つか組み合わせて楽しめる。テイクアウトにするとさらに10%割引だ。大皿料理のほうは、ナスの詰め物にトマトソースとフェタを合わせたimam(11€)や、ベシャメルソースと挽き肉のお馴染みムサカ(12€)、ミートボールのbiftekia(12€)などの定番に加え、牛肉または羊肉にお米の形のパスタが添えられたグラタンのyouvetsi (12€)など日替わりが3皿ほどある。肉の入っていない料理も多いので、ベジタリアンでも大丈夫。デザートも4種類ほどあって、どれも魅力的。見たことがない大きさの特大baklavaはシナモンがよく利いている。オレンジとハチミツのケーキportokalopitaもジューシーでおすすめ。水分を切った濃厚なギリシャ風ヨーグルトはハチミツやクルミと一緒に味わいたい。食事のシメはやっぱりギリシャ式コーヒー。挽いた豆を専用の片手鍋で沸騰させ、泡をつぶさないように注ぎ、その泡と上澄み部分を美味しくいただく。カップの底にどろりと残るコーヒーの粉の模様で運勢を見て楽しむ。

温もりを感じるのは手料理だけではない。そこで働く人の優しさが、実に温かい店だ。(み)


Tzeferakos

Adresse : 24 rue Monge, 75005 Paris
TEL : 01.4634.7627
アクセス : M° Cardinal-Lemoine
火~日11h-15h30/18h-22h30 月休