「料理と共に自分は成長してきた」

中西勝則さん(38歳)

chefフランスに来てちょうどまる10年の中西さんは、今新しい出発点に立っている。 パリから移住して、順調に事が運べば年内に初めての店を南西部一番の都市トゥールーズに、東京時代の同僚でソムリエの男性と一緒に開店する。新しい土地での新しい挑戦、お話を聞きながら私も胸がワクワクしてきた。

滋賀県出身。京都で料理を学んだ。料理には特別興味があったわけでもなく学校を卒業、昼間は好きなウィンタースポーツのインストラクターをして、夜はペンションなどの宿で包丁を握ろうと真剣に考えた時期もあったというが、短期間渡仏してから働いた東京の店あたりから料理がどんどん面白くなってくる。そして数年後フランスへ戻り、星を獲るような有名店ではなく街角で普通に食べられる料理を出すビストロで仕事をしたいと志願する。中西さんがビストロを好きなのは「料理を食べに来てくれた人に自分の視点で話ができる」こと、つまりお客さんと料理人との距離が近いからだという。とはいえ中西さんはビストロとガストロ(ガストロノミー=美食)料理の間に境界線を引かず、美味しいことが一番だと信じて料理を作る。料理にはいろいろなことを考えさせられ教えてもらった、と言う中西さんはこれから新しいお店、そして料理と共にどう変化していくのだろう。これが今の私の、一番の関心事。(海)

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