独立国家のようなセーヌの島々

Îles de la Seine展

コルビエール島は緑で覆われたワイルドな景観(© Karolina Samborska)

コルビエール島は緑で覆われたワイルドな景観(© Karolina Samborska)

バスティーユに近いパヴィヨン・ド・ラルスナルは、都市計画と建築がテーマの博物館。現在、企画展「 Îles de la Seine セーヌの島々」が開催中だ。
セーヌ川はフランスの原風景とも言える身近な存在。だがそこに浮かぶ島々はそれほど知られていない。実は全長776.6kmのセーヌにはかなりの島があり、現在は117、ナポレオンの時代には300以上もあったとか。その中から現存する島を中心に約30を取り上げ、歴史や逸話を添えて紹介するのが本企画。1階(RdC)ではクイズを盛り込んだ子ども向けの冊子も無料で配布している。

水着でスポーツをする人々で賑わったプラテ島。© Coll. David Lorenté

水着でスポーツをする人々で賑わったプラテ島。© Coll. David Lorenté

登場する島々は個性豊かで、それぞれが独立国家のよう。ロマンチックな島ならオーヴ県にあるオリーヴ島。フロベールが『感情教育』の中で愛の散歩道として登場させている。ヌイィとルヴァロワをまたぐグランド・ジャット島は、新印象派スーラの点描画でおなじみの芸術家の島。ムラン市のサン・テチエンヌ島は監獄で有名で、「イル・ド・フランスのアルカトラズ島」と呼べそう。イヴリーヌ県のプラテ島は20年代後半に自然回帰主義者のバカンスセンターが作られ、水着でスポーツをする人々で賑わった。同じくイヴリーヌ県のコルビエール島は緑で覆われたワイルドな景観で、1938年、天然記念物に指定された。またルノー工場で知られるブローニュのセガン島は、音楽ホール「シテ・ミュージカル」の開館を控え、現在進行形で進化中。他にもたくさんあるので、きっと気になる島に会えるだろう。
なお本展示に来場すれば、セーヌのミニクルーズ割引券がもらえる。シテ島やサン・ルイ島を横目に風切るクルーズを親子で体験しよう。(瑞)

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Pavillon de l’Arsenal
enfants_add21 bd Morland 4e
“Îles de la Seine ”(10/2迄)入場無料
火~土  10h30-18h30、日11h-19h、月休
30分のミニクルージングはPavillon de l’Arsenalでチケットをもらえば大人5€、子ども3€に。12h,14h,16h,18hにPont Marie近くのVedettes de Paris乗り場から乗船。終点はエッフェル島付近。
www.pavillon-arsenal.com/fr