Neige et les arbres

cinema_enfants

© Folimage

フランスはアメリカ、日本に次ぐアニメ大国。評判のアニメ制作スタジオも数多い。ローヌ=アルプ地域圏ブルク・レ・ヴァランスにあるFolimage社もそのひとつ。2012年に同社制作、アラン・ガニョル&ジャン=ルー・フェリシオリ監督の 『パリ猫ディノの夜』が米アカデミー最優秀アニメ部門にノミネート。この秋も同監督コンビの 『Phantom Boy』 が公開されたばかりだ。
クリスマスが近づくなか、この度、Folimage社から新たに短編集の贈り物。4つの物語がまとめて劇場公開される。イヌイット家族に出会う男の子が主役の『Neige』は、丁寧に作られた切り紙アニメ。コマ撮り撮影が得意な同社の面目躍如たる一本で、観客も男の子と一緒にエスキモー文化に出会ってゆく。
残りの3作はどれも「木」が活躍。『三年寝太郎』を思わせる韓国民話が下敷きの 『Tigres à la queue leu leu』、おヘソから花を咲かせる少女が可愛い版画タッチの 『La Petite pousse』、赤い長靴を履いた大木が闊歩 (かっぽ)する 『One,Two,Tree』だ。全体で見れば誕生が印象的に描かれ、未来への希望をつなぐ。ひとりでも多くの子どもに見てほしい珠玉の作品集。対象は4歳から。(瑞)