フランスの日本庭園へ。

Jardin Zen d'Erik Borja - Photo : Paul Maurer
Jardin Zen d’Erik Borja – Photo : Paul Maurer

 パリ、1867年。第2回目のパリ万国博覧会で、薩摩藩と佐賀藩、江戸幕府によって日本文化が紹介された。しかしその後、日本庭園が初めてヨーロッパに登場するのは、1873年にウィーンで開かれた万国博覧会でのこと。開国後、日本が明治政府として参加したときのことだそうだ。
 フランスにある日本庭園といえば、『睡蓮』を描いた画家モネの庭や、今は美術館になっている実業家アルベール・カーン元邸宅の庭園、同じく19世紀末から20世紀初めにかけて整備されたロワール地方のモレヴリエ東洋庭園などが有名だ。しかしその他、小規模なものも含めれば枚挙にいとまがない。フランスはアメリカ、ドイツ、オーストラリアに次いで、日本庭園の多い国なのだという。
 今回は数ある日本庭園のなかでも、南仏ドローム地方にある3 ヘクタールを誇る日本庭園〈Jardin Zen〉に行ってみた。庭に精神的世界を見いだし、この大庭園を造った造形作家で現代造園家のエリック・ボルジャ氏と彼の庭園を歩いてみた。ものみな芽吹く春を間近に、異国にあって日本庭園に魅せられた人々の造る庭を訪れてみよう。 (麻)

取材・文 : 仲野麻紀

ページ: 1 2 3 4


Tags: