衝撃! 食の世界観が変わる 素材活かしのガストロノミー。

 ロジエ通りと交差する小道に、ガラス越しに立派な野菜をごろごろ陳列する面白いたたずまいの店を発見した。Miznonは、ヘブライ語でビュッフェを意味する。シェフはイスラエルのテルアビブ出身だ。
 店に入るとすぐ厨房で、調理の音と熱気、そして何とも食をそそる匂いに迎えられ、期待が高まる。ピタサンドといっても、子羊のケバブや鶏肉など定番だけではなく、ステーキ、ラタトゥイユ、ブッフ・ブルギニョンとオリジナリティーに富んでいる。シュロと呼ばれる通常のピタのミニサイズで2種類注文した。ラタトゥイユ(4€)はもっちゃりしたナスの食感と甘いニンジンにイスラエル風ソースがたまらない。野菜だけとは思えない食べごたえだ。そしてブルギニョン(5.5€)の牛肉の溶けるように柔らかいこと。どうすればこんな風に煮込めるのかとうなってしまう。絶妙なソースにまろやかさを加えているのがタヒナというゴマのピュレ。ちびピタ2つでしっかりお腹いっぱいになるけれど、友だちと来たならぜひ分け合いたいのがサイドメニューの野菜。おすすめはカリフラワー(6.5€)またはサツマイモ(5.5€)。見ただけでわかる上質な野菜は釜焼きされることで甘みを増し、口に含むと至福の域に達する。
 肩の力が抜けたお洒落な店内に流れる音楽、それに合わせて歌う陽気な料理人たち。無料のミントティー。何度でも来たくなる。(み)


〈ピタサンド〉Miznon

Adresse : 22 rue des Ecouffes , 75004 paris
TEL : 01.4274.8358
日~木12h-0h、金12h-15h。土休。 - 日曜営業