難民を助けて有罪判決

 イタリアとの国境から3キロの土地で農業を営むセドリック・エルーさんは、越境してフランスに入国しようとした難民を助けた罪で、8月8日、エクス・アン・プロヴァンスの控訴院から執行猶予付禁固4カ月の有罪判決を言い渡された。また20年以上使われていない国鉄の建物を難民の仮住まいにしたことも咎められ、国鉄に千ユーロ支払うよう言い渡された。エルーさんは2月11日に、ニースの裁判所で「執行猶予付3千ユーロの罰金」判決を受けている。今回はそれよりも重い。難民は主にエチオピア人とスーダン人だ。未成年者も含め毎日約10人が農園に助けを求めてやってくる。エルーさんは温かい食事とテントを提供し、けがをした人を治療する。こうして200人以上を保護してきた。「本来は国がやるべきこと」と言う。8月の判決後、破棄院までいくと宣言し、有罪判決を受けても援助活動を続けている。気温が氷点下になる冬に備えて木の小屋を作るために募金を始めたところ、目標額1万5千ユーロの3,5倍以上の金額が集まった。超過金は、亡命申請者と保護者のいない未成年者が滞在申請をするのに必要な司法費用などに使うという。戦争や独裁政権から逃げてきて、フランス国境に疲れ切ってたどり着いた人たちを助けることは当然のことと思うエルーさんを支援する人は多い。(羽)