ルイ・ヴィトン財団美術館のアフリカンアート展

Art/Afrique, Le nouvelatelier atelier atelier

 世の格式高い美術館では、まだまだ西洋芸術が幅をきかせている。でもブローニュの森に建つルイ・ヴィトン財団美術館は、その傾向に背を向ける。昨年の「中国」に続き、今回焦点を当てるのは「アフリカ」。「アート/アフリカ、新しいアトリエ」と題し、3つのセクションで企画展を構成する。

 小学生以下なら地下の展示「Les Initiés」が楽しめるだろう。アフリカンアート専門のスイス人コレクター、ジャン・ピゴッツィのコレクションだ。会場に入るとベナン人Romuald Hazouméの表情豊かなマスクが客をお出迎え。よく見るとポリタンクや掃除機、タイプライターと材料は日用品の再利用。会場を陣取るのはコンゴ人Rigobert Nimiのキラキラ光る巨大な立体作品。宇宙船のようだが、こちらも材料には廃材が使われる。またアフリカ人の編み込みヘアを紹介する写真コレクションはハッとするほど美しい。日常にアートの種は蒔かれていても、それを感じられるのは自分のハート次第だと感じる。

(左)廃品も使われるコンゴ人Rigobert Nimiの作品。(右)目、鼻、口…ポリタンクが顔に見えてくる。

 中学生以上なら1階と2階で開催の「Être là」が興味深い。90年代以降、アート市場で注目されるようになった南アフリカの作品を紹介。アパルトヘイトや植民地の歴史に触れる作品が多く、意味を想像し鑑賞するとためになる。3階は本施設のコレクションから蔵出しされた作品の展示。文明の進化を支えきれなくなる人間を風刺したケニア人Wangechi Mutuの短編アニメ「The End of Carrying All」は親子で見たい一本。子どもの心にも何かを刻み付けてくれそう。お隣のアクリマタシオン庭園でのピクニック計画込みで、家族で一日かけて遊びに行こう。(瑞)

フランク・ゲーリー設計の建物自体か芸術品

9月4日まで開催。

月・水・木12h-19h、金12h-21h(毎月第1金曜は23h迄)、土・日11h-20h、火休。
大人14€/26歳未満10€/18歳未満5€/3歳未満は無料


Fondation Louis Vuitton

Adresse : 8 av. du Mahatma Gandhi, 75016 Paris
TEL : 01.4069.9600
URL : www.fondationlouisvuitton.fr