マダム・キミのシルバーラウンジ:10月1日号

 

 竹本元一さん(64)といえば、パリで知らない人はいないだろう。18歳の時、日大の馬術部に。2年で中退後、ヒッピー風に生きたが、メルボルンで救世軍ブラスバンドに感化された。船でインド洋、ケープタウン、ジェノバ、スイスに渡り、ジュネーブに11年滞在。通訳・ガイドをしつつマンガ雑誌『 Le Cri Qui Tue 』を発行、手塚治虫や石ノ森章太郎、辰巳ヨシヒロらを初めて紹介。行動範囲はスイス、フランス、スペイン、中東、チュニジア、アルジェリア、モロッコへと広がり日仏英語、スペイン語、アラビア語と5言語を駆使し、人と人、国と国の底辺の交流、アンダルシア料理、おふくろの味、酒を交えモンマルトル界隈で飲み屋の親爺になる。その他、歌謡曲、シャンソン、フラメンコ、乗馬、フェンシング、狩猟ホルンにも精通。「モンマルトル共和国大使」こと、タケモト氏はアラビア語、仏史の講座も担当。彼が自演するイベントは日本にも広がり、2018年の日仏国交160周年には主要都市でフランスの伝統的狩猟ホルン楽団の日本巡業を計画。日仏アラブ・アンダルシア友好協会代表でもある。彼の役割は「次世代の若い人たちに日本を救う役割を受け継がせること。日本を維持していくには中東やアフリカ諸国の ”資源” あって ”物資” のない国と交流することが必要です。文化交流のないアルジェリアのような国にいきなり経済交流というのは無理な話で、失敗するのは当たり前です。日本製品は世界中の人々が欲しがっていますが流通がうまくいっていないので、中国製品がアフリカを独占しています」(雑誌『アックス』2015-4-30号インタビューより)

  昨年12月に肺の移植手術を受けられましたね。

この国で年間50件行われる肺移植手術の成功率は80%ですが、その高度な技術と医師 ・看護師らの優れたチームワークはすばらしいです。入院中に学んだフランスの 「自由」  「平等」「博愛」と「連帯」の精神にとっぷり浸かり、この国の本質を垣間見、「信仰」についても考えることができました。もちろん私は一人ではなく、32年来、伴侶の仏女性と生活を共にしています。まだ生きられるので、命を救ってくれたフランスに恩返しするため、難民や路上生活者の面倒をみさせてもらえればと思っています。

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