オルガ・ピカソの「女の一生」  

Olga Picasso

Olga Khokhlova à la mantille 1917 © Succession Picasso, 2017 © Photo: Equipo Gasul

ピカソの最初の妻オルガには、美しく冷たいブルジョワ女性というイメージがあった。本展は、常に不安にさいなまれていた彼女の心理を資料を通して見せ、そんなステレオタイプのイメージを打ち破る。

ふたりが知り合ったのは1917年。帝政ロシアでエリート軍人の家に生まれたオルガは、ディアギレフが率いる「ロシアバレエ団」のダンサーだった。翌年結婚。オルガの手引きでピカソは上流社会と付き合い、召使い、運転手付きのセレブの生活が始まった。

しかし、1917年はロシア革命の年だ。巡業先の外国にいたオルガは、反革命側についた家族の安否が気になる。一家離散、家族の死に見舞われる一方で、夫婦仲は10年の間に下降線をたどった。ピカソが描いたオルガ像には、物憂げな表情が多い。ピカソとの仲が悪化するにつれ、その頃ピカソにできた若い恋人、マリー=テレーズ像とは対照的に、オルガ像は悲惨なものになる。 9月3日まで。(羽)


Musée Picasso

Adresse : 5 rue de Thorigny, 75003 Paris
月休。 火〜金10h30-18h、 土・日・祭日 9h30-18h。