アンヴァリッドの歴史をテーマにしたプロジェクションマッピング。

ドーム教会の地下に眠るナポレオンの墓。

 黄金の丸屋根が輝く廃兵院アンヴァリッド。先月はマクロン大統領の招きでトランプ大統領が見学に訪れ話題になった。だが、パリには有名なモニュメントが多過ぎるためか、「あの建物何だったっけ?」と言われてしまうことも。軍事博物館やナポレオンの墓がある観光名所だが、入ったことがない人も多いのでは。今なら夏季の恒例イベントがあるので、家族で参加してみるのも一興だ。

 「La Nuit aux Invalides」は、アンヴァリッドの歴史をテーマにしたプロジェクションマッピング。今年で5年目の人気企画で、昨年は5万人が来場した。日没スタートのため子供には遅い時間帯だが、夏休みだから特別の夜更かしだ。建物の壁面をキャンバスにした3D映像を、180度のパノラマで50分間投影する。主な登場人物はアンヴァリッドの生みの親ルイ14世、同施設内で親族らと眠るナポレオン1世、フランス解放の英雄ドゴール大統領など。他にもギリシャ神話やクロヴィス1世などを援用しながら、壮大なフランス史が語られる。ラ・マルセイエーズも響き渡り、自画自賛気味な演出だが、それはこの国のお約束。積極的に面白がろう。ナレーションはフランス映画界を代表する俳優アンドレ・デュソリエらが担当。

プロジェクションマッピング 「La Nuit aux Invalides」。

 そして今年からは別料金だが、プロジェクションマッピングの鑑賞後に、夜のドーム教会が見学できるようになった。内部は千本のキャンドル風ライトで照らされ、深海にいるような幻想的な雰囲気が味わえる。チョコレート色で美味しそうなナポレオンの墓が中央に鎮座してちょっと偉そうだ。彼の棺の周りを、美しい女神たちが取り囲み見守っている。見学中の子供が「死んでも女の人に囲まれてラッキーだね」とつぶやいていた。(瑞)

9月2日まで開催。水~土の日没 (22h- )にスタート。
大人20€ (ネット購入19€)/17歳以下17€ (ネット購入16€)/7歳未満は無料。
追加でイス付きの席5€/夜間のドーム教会見学8€/英語・スペイン語のイヤホンガイド5€。


La Nuit aux Invalides : Cour d'Honneur des Invalides

Adresse : 129 rue de Grenelle , 75007 Paris
URL : www.lanuitauxinvalides.fr