お菓子がなければ私じゃない。

内藤未央さん(30歳)

「料理の本よりもお菓子の本がたくさんあった」という家庭に育った内藤さんは、進路を決める際に製菓部門か調理部門か迷った結果、お菓子を選ぶ。 就職した地元奈良のレストランでいきなりパティシエとしてデザートを作り始めるけれど、内藤さんの中には「フランスへ」という気持ちが強く、2009年にワーホリで「何も決めずに勢いで」パリに来てしまう。パリで働き始めたレストランでもまたいきなりデザートを任されたが、いくら仕事ができても言葉ができなければフランス人と対等にはなれない、とワーホリ終了時に感じる。そこで 「お菓子の世界に戻るために一旦お菓子を忘れる」決意をして語学留学生として再びフランスへ。 パリからカーン、そしてルーアンまでの内藤さんの転機には、いつも自分を冷静に見つめて判断を下す「思い切りの良さ」が感じられる。カーンで結婚するが「自分が働かなあかん」とイタリア料理店でデザートを作り、ルーアンでは「自分に足りないのは基礎」だとお菓子屋に勤めた結果、「やっぱりお客さんと近いレストランが好き」と食べに行って自分のフィーリングに合った今の職場に飛び込む。シェフ、オリヴィエ・ダ・シルヴァさんと対等に言葉のキャッチボールをしながら美味しいデザートを考え作る今、毎日が楽しい。旦那さんに、「他のことを考えれば?」と言われるほど頭の中はお菓子でいっぱいだけれど、そろそろ家庭や家族のことなどを考えた方がいいのか?と自問している。人見知りが激しい、と言葉をつなぐ内藤さんの話を聞きながら、私は彼女の決断力、肝っ玉の太さに感心していた。(海)

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L’ODAS (内藤さんがパティシエとして働くお店)

Adresse : Passage Maurice Lenfant, 76000 Rouen
TEL : 02.3573.8324
URL : www.lodas.fr