「金のしずく」地区の再開発?

Goutte d’Or
イスラム文化センター・本館と分館

 常に人であふれ、独特の熱気があるグット・ドール地区。バルベス駅前にある激安日用品店TATIの買収をめぐって、5月4日、リストラを危惧する社員たちが抗議デモを行った。一方で、交差点の向かいに2015年にオープンしたルーフトップ付き3階建てブラッスリーや、交差点の一角にリニューアルオープンした映画館Louxor、バルベス大通りの大型書店Gibert Josephなどは盛況だ。今後どのように変貌していくのだろう。気になる地区だ。

 ステファンソン通りにあるイスラム文化センター(ICI)本館と、レオン通りの分館に行ってみた。まず150坪ほどの分館が2006年にでき、その7年後に、床面積が3倍近くある本館ができた。本館は近代的なデザインで、外壁はステンレス製。Moucharabieh(イスラム伝統の格子窓)を参考に作られた板で覆われ、通気の調整ができるため、環境の配慮に優れた建築物を認証するHQE(Haute qualité envi-ronnementale/高環境基準)も得ている。2階は礼拝所でイスラム教徒以外は入れない。この施設自体はパリ市が運営し、礼拝所はパリのモスクの管轄と「政教同居」しているのだ。地下にはハマムもある。今は展示場として使われているが、9月からは入浴できる予定。講演会やイスラム圏文化を紹介し、講演会を行ったり、その他にもアラビア語、カビル語、ウォロフ語教室などが主な活動のこの文化センター。現在は「Rock the Kasbah」というタイトルの展示が両館で開催されていて、ロック精神とアラブ文化の融合をテーマに演劇、ロックコンサートや映画の上映会など多くの催しが7月末まで行われる。

 

(左)展示室として使われている地下のハマムは、9月にオープン。(右)イスラム伝統の格子窓のように、建物の内側から外が見える。

(左)別館のテラス。(右上)タジン鍋が人気。(右下)別館では、展示の続きが見られる。

 別館ICI-Léonには、展示の続きと、カフェレストランLe café d’ICIがある。プレハブで冴えない外観だが中庭にはイチジクやビワが青く茂っていて、まさしくオアシス。おすすめは日替わりセット。前菜、メイン、お菓子にお茶で10€(高齢者、学生5€)。食事以外の時間でもお茶(2€)が飲める。ラマダンの期間も営業するそうだ。料理のアトリエもあるし、 本館の屋根の上では養蜂アトリエなども開催している。(佐)

 

INFORMATION
Institut des Cultures d’Islam
ICI Goutte d’Or : 56 rue Stephenson 18e
ICI Léon : 19 rue Léon 18e Tél : 01.5309.9984
火−木13h-20h/金16h-20h/土日10h-20h
Le café d’ICI : 入場無料 月~土 11h-19h
www.institut-cultures-islam.org/

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Institut des Cultures d'Islam - ICI Goutte d’Or

Adresse : 56 rue Stephenson 18e, paris , france
TEL : 01.5309.9984 (ICI Léon : 19 rue Léon 18e)
URL : www.institut-cultures-islam.org/