「パリの日本建築」展を観に行こう。

©Tadao Ando Architect & Associates

パリの、日本建築。

  フランスでは、この夏から来年にかけて日本の建築に関するふたつの展覧会が開催される。数日前にパヴィヨン・ド・ラルスナルで《パリの日本建築》展が幕を開け、9月にはメッスのポンピドゥ・センターで戦後日本の建築を扱う展示が始まる。セーヌ川に浮かぶセガン島には、4月に坂茂設計の音楽複合施設がオープンしたばかりだが、他にもパリの再開発計画や、首都圏開発計画で日本人建築家のプロジェクトが進行中だ。

 1867年のパリ万博会場に清水卯三郎が檜造りの水茶屋を作ったのがパリに初めて登場した日本家屋だという。それから150年の間、日本の建築家たちが創ってきた建造物を《パリの日本建築》展とともにたどってみよう。1920年代に渡仏した坂倉準三がル・コルビュジエに師事した後、1937年のパリ万博で日本館を建てたのが、パリにおける初の日本近代建築となった。

近代生活における芸術と技術国際博覧会にて発表した坂倉準三の日本館案。
©Fonds Bossu. SIAF/Cité de l’architecture et du patrimoine/Archives d’architecture du XXe siècle

 展示は、影響を与え合いながら綿々と続いてきた、日本とフランスの建築交流史でもある。各時代を代表する建築家たちが建造したパリには、日本の建築史が凝縮されている。来年以降は、1970年代生まれの建築家たちの作品がパリとの周辺に現れる。こうして日仏建築交流史は書かれ続けてゆく。(集)

取材と文:浦田薫、編集部

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Pavillon de l’Arsenal

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アクセス : Sully Morland
URL : www.pavillon-arsenal.com/
火〜日、11-19h